村上世彰現在も華僑仕込みの処世術と自宅は日本と世界の八面六臂

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2006年インサイダー取引で逮捕され物言う株主として
一躍時の人となった村上世彰氏(57)。

その彼が先月著書「生涯投資家」を出版して話題に
なっている。

もう投資家には戻らないと言い日本の株式市場から
姿を消した彼の現在や華僑出身の彼のここまでの処世術
とは一体どんなモノなのか~

莫大な資産を手金に東京の自宅に妻子を置き自らは
シンガポールで世界を股に八面六腑の活躍始動を開始
した現在の村上世彰氏を追ってみよう。




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目次

村上世彰氏とは~

村上世彰(むらかみ よしあき)氏は東京大学法学部を
卒業後通産省に入所し1999年まで勤務する。

その後M&Aコンサルティングを設立、投資家として
活躍する中で2006年6月23日ニッポン放送株で
インサイダー取引容疑で起訴。

村上ファンド事件として当時のライブドア
(堀江貴文氏)から聞きニッポン放送株を193株買いつけ
インサイダー取引市場初の30億を利益で出している。

彼の投資家としてのやり方はまさに「もの言う投資家」として
それまでの投資家と違い、受動的に株が上るのを待って買う
投資家とは違い、自分株主として企業の価値を最大限上るように
働きかけ株価を上げる方法で株式を扇動する異端児として活躍。

「金儲けは悪い事ですか?」の発言も

世間に知られ当時は村上氏の分かりやすい言動と
行動で資産を増やす方法に批判も多かったが、
その後の日本株式市場に与えた影響は大きい。

起訴から3日後の6月26日に5億の保釈金を小切手で支払い保釈。

結局同年7月19日に異例のインサイダー事件としては実刑求刑2年
罰金300万円。追徴金11億4900万円の実刑判決を言い渡した。

この追徴金11億4900万円は過去最高額で、起訴後から無実を
主張していた村上氏は、当然即日控訴の手続きを取る。

閉廷後直ちに拘束されるも、ただちに追加の保釈金2億を支払い
釈放となりこの頃から活動の拠点をシンガポールへと移動する。

インサイダー事件は、懲役2年・執行猶予3年の有罪判決がれ
2011年6月に最高裁判所で確定した。

村上世彰の現在は既に本格始動の投資家

そんな日本中を震撼させた村上ファンド事件前から予定
していた不動産投資事業への参入として設立していた
会社が『リビルド』だった。

資本金1000万円で不動産投資の受け皿として準備していた
会社だった。

そんな矢先に起きたインサイダー事件だ。

当然事件後、村上ファンドは解散するも直ぐに翌年の
2006年後半には元村上ファンドの社員を引き連れて
エフィッシモ・キャピタルマネジメントを設立。

旧村上ファンドの中心メンバーの高坂卓志を代表に
欧米の投資家中心に旧村上ファンドの投資家も交えなが
ら新な投資会社を運営している。

投資の手法は企業買収はじめ資産売却や自社株買い等企業価値の
創造を目指した活動を行っている。

だが今年は投資家として本格始動しだしたようで、先月6月には
これまでの半生を著書にした『生涯投資家』を出版し、その過去の
経緯と投資家としての考えなど読み応えのある内容で評判も良いらしい。

だがその矢先の2015年11月25日またしても金融商品取引法違反の
容疑で相場操縦の疑いで長女の村上絢氏の運営するC&Iが
「黒田電気」の株式を大量取得したことで都内の長女の自宅も
強制調査に乗り出される。

そして今年に入っての話題は去年からの巨額損失問題と
誰もがその行先に注目した半導体子会社の売り出しに
東証2部落ちまで決定した東芝株の筆頭株主になった事で
またも世間をざわつかせている。

今や風前の灯状態の東芝は去年末まで400円台半ばだったのが
17年6月末の総会翌日に270円台の超絶下落。

上場廃止どころか現実的に倒産もチラつく異常事態に
半ば紙屑同然になった東芝株を『今こそ買い』
今年3月23日に突然8.14%弱の株を取得して筆頭株主へと浮上した。

その投資額650億円前後!

市場関係者の間ではよもやの

「乗っ取りを考えているのかな?」

と噂になっているらしい。

かつて日本株式市場で「もの言う投資家」としてその名を馳せた
村上世彰氏の先読みでは現時点での東芝の破綻や上場廃止は無い
と見切ったということなのでしょう。

インサイダーの逮捕から11年の時を経て投資家として本格
始動を始めたようだ。

今読んでますが非常に面白く株未経験の素人にも面白いです。

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村上世彰は華僑仕込みの処世術で現在がある

村上氏は(台湾)の貿易を営む華僑貿易の在日台湾人の
村上勇の元次男として大阪道頓堀の地で誕生する。

小学3年生で父から『10年分の小遣い』として100万円
渡され、その金でサッポロビールに投資して有名難関校の
灘高卒業の時には株の儲けは1億を超えていたと言う。

そんな世間を凌駕する村上家の父勇氏の教育方針は

『お前は他の奴とは違うんだ!選ばれたエリートなんだ』

そういわれて、父の名言通り東大法学部に入学、卒業後は
通産省に入省して公務員として16年勤務するもその後40歳を
目前にしてファンドを設立。

これがその後世間を震撼させる村上ファンドの設立の始まりだ。

1999年設立の村上ファンドは彼の灘中学・灘高時代の同級生で
同じ東大卒業の丸木強と警察庁出身の瀧澤建也の3人で始めた
共同事業だった。

丸木強と村上氏は学生時代こそ接点がなかったものの村上氏が
通産省、丸木氏が野村証券に在籍中に再会して意気投合。

ニッポン放送や昭栄等、後に村上ファンドが手掛ける銘柄の
大半が丸木強が発案した戦略だった。

だが村上ファンド事件が2006年起きて結局蓋を開けたら
最終的に村上世彰氏が手にした金が複雑な経緯を経て
振り込まれた配当金が151億円。

最終的にはこの巨額配当金で彼の手元にトータル200億の
金が手元に転がったと言われている。

要するに村上氏が独り占めした形となる。

丸木強氏にはその10分の1にも満たない金が手元に
同じく瀧澤建也氏も利益配分で険悪な仲となる。

3人で共同パートナーとして設立したはずの村上ファンド
は結局村上ファンド事件という巨額のインサイダー事件を
起こす形で頓挫するも村上世彰だけがその手に巨額の金を
手にすることになり仲間分かれとなる。

そんな中でも彼はシンガポールに拠点を移しながら
不動産投資を開始。

200億の手金を軍資金に不動産投資に突入する村上氏。

インサイダー事件後の同年11月には即不動産投資への
行動へと移し東京銀座界隈の老朽ビルの地上げをまとめる。

当初からの予定していた『リビルド』を窓口に33億円の
大金を投じていた。

その後もとどまる所を知らない村上氏は同年末に
東京・西麻布にある『メンテルス六本木』の区分所有権
をまとめ買い。

約半年間の間に巨額の不動産転売にも成功している。

この頃村上氏は事件の情状酌量狙いと言われながらも
慈善家活動も行いNPO法人のスポンサーとしての活動も
行う。

ただそうした活動の中でも確実に不動産投資にも貪欲に
その手を広げて着実な投資家として活躍する。

2008年新たなパートナーとして村上ファンド時代からの側近
三浦、東大時代からの親交のある弁護士の中島、顧問税理士
の赤根豊の3人に13年からは長女の絢も参入。

これらのメンツでレノを共同経営体制に移行。

とは言えこのころから順調だった不動産投資の失態も
続き紆余曲折を乗り越えながら、結局は勝ってを知った
株式市場に戻って来る。

とは言ってもアコーデアゴルフ株の買い占めでは一時
身動きが取れない程の巨額の金を投じて自社株買い込みで
大半を回収するも、またも回収した金でヨロズ等に投じる
買い占め劇は現在進行形だ。

だが彼のそうした投資家としての傍若無人な振る舞いとは
裏腹に側近たちは次々と村上氏から離れていくことになる。

旧村上ファンドの丸木氏や瀧澤氏らと同じく新たな
パートナーとして活動していた赤根氏も2010年には
会社に出社しない状態となる。

彼とは実質保有株を巡って未だ泥沼化の裁判の
最中だという。




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村上世彰の自宅は日本とシンガポール

村上氏はインサイダー取引で逮捕後拠点を家族と共に
シンガポールへと移動する。

妻は東大時代に知り合った聖心女子大学に通う今の
夫人と結婚して二男二女に恵まれ10年程前には年の
離れた末っ子を5人目の子供として儲けている。

第5子を高齢出産を嫌がりながら出産した妻にご褒美
として建てた自宅が東京南平台にある地下1階地上3階の
豪邸を2006年に建築。

そして一時は妻と末っ子と共にシンガポールに移住するも
その後は妻と子供は東京に戻り、村上氏はシンガポールの
超高級マンションの最上部の34階に一人居を構えている。

彼には兄世博氏がいるが前歴のある村上氏に代わって
兄世博氏が妻と二人永住権を持ってこの地に移住している。

兄夫妻に子供はいないがこの兄に将来一旦資産を贈与して
将来5人の子供たちに無税で相続させるつもりではないか~と
言われている。

富裕層の間では事に有名だがシンガポールは相続税や
贈与税のかからないタックスヘブンである事を考えると
合点が行く。

何といっても彼のルーツは台湾華僑。

分断国家の中国を祖国に戦前を大日本帝国に折りたたまれ
そのルーツを台湾とする台湾人は長らく自らのアイディンテティに
悩みながらも今も帰属する国家を持たず世界を拠点に一族繁栄と
財産継承を何よりも喜びとすると言われる。

たった小学3年生だった息子に100万円を持たせ父は
息子に台湾華僑の根性と教育論を身を持って叩き込んだ。

『お前は他の奴とは違うんだ!選ばれたエリートなんだ』
この言葉を胸に血縁関係以外は全て踏み台にしても勝つ。

こんな思いが人一倍なのかもしれません

誰も手に出来ない程の巨額の金を手にしながらも誰もが彼から
離れていくのは彼のルーツや著書「生涯投資家」としての生き様
そのものがそうさせているのかもしれない。

猛烈な彼の台湾華僑の生きざまが何をも凌駕して他を寄せ付けず
根底は家族以外の誰もを信用は出来ないとでも言わんばかりに~

そう考えると彼のご子息5人にもかなり納得がいく落ちだと思いませんか?




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おわりに

今後は誰もが注目する東芝の筆頭株主として買収しかりで、旧村上ファンドの村上世彰氏の今後の投資家としての活躍に益々目が離せませんね!



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